2010年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
横浜ベイスターズの売却先は住生活グループでほぼ固まった。球団を持つTBS側で交渉を仕切るのは野村証券。04年のダイエーホークス(現ソフトバンクホークス)以来の球団売却だけに世の中の関心も高く、さぞかしやりがいがあることだろう。一方、TBSの財務アドバイザーになり損ねた三井住友銀行は落胆しきりだ。TBSは02年、球団株の約7割を取得したが、ベイスターズは鳴かず飛ばず。経営の重荷となり、売却に動き出した。相談を受けたのは野村、三井住友、メリルリンチ。3社とも05年以降の「楽天・TBS攻防戦」で、組織を挙げてTBS側についた経緯がある。とくにTBSの主力銀行を任ずる三井住友は、昨年傘下に収めた日興コーディアル証券のPRに懸命。「球団売却のような派手な案件を血眼で探していた」と、投資銀行筋は打ち明ける。しかし、フタを開ければ、手堅い野村がおいしいポジションを独占。しかも、 ………
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