中国で現地労働力が逼迫矢崎総業のすごい福利厚生

2010年10月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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自動車用組電線(ワイヤーハーネス)大手の矢崎総業は非上場企業とはいえ、約1兆円の売上高の半分を海外で稼ぐグローバル企業。連結の従業員数約18万人のうち9割を外国人が占める。その矢崎の中国の拠点で、現地当局から労務管理のモデル企業と賞賛される工場がある。ストライキが多発したホンダの部品工場と同じ広東省佛山市にある「佛山順徳矢崎汽車配件有限公司(FSY)」だ。従業員は2500人で、トヨタ自動車の「プリウス」「カムリ」向けのワイヤーハーネスを作っている。FSYがある順徳区には日系企業61社が進出している。同地区の慢性的な労働力不足は、一説に1千万人との見方もある。FSYの労務管理のポイントは福利厚生を重視した家族主義だ。工場内にコックを厳選した社員食堂やインターネットカフェなどを備え、多くの日系企業が視察に訪れる。中国全土から採用しているため、食堂には「湖南風」 ………

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