ヘルスケアが泣きどころ 中間選「オバマ惨敗」予想

医療保険に将来の無保険者加入がズシリ。受益目減りと負担増への不安が広がって民主党は苦戦。

2010年10月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

米国の中間選挙(11月2日)まで1カ月半を切ったが、オバマ政権の支持率は、景気低迷や雇用問題などが響いて低迷している。鳴り物入りで3月に成立した医療保険改革法も、共和党のジム・デミント上院議員(サウスカロライナ州選出)が「バラク・オバマ大統領にとって(ナポレオンが惨敗を喫した)ワーテルローの戦いになる」と予言したように民主党に苦戦を強いる原因になりそうだ。機能不全に陥った従来の医療保険制度に、米国民が辟易しているのは確かだ。保険料は毎年のように前年比で上昇し、ついに上げ幅が30%台を記録した。年間で数十万件に上る企業倒産に医療費が関係しているケースも多い。また、重病を患った加入者に保険がおりないホラー小説のような出来事も相次いだ。

「ワーテルロー」が現実味

だからこそ、大統領選挙キャンペーン中の2008年8月の世論調査で、歴代大統領の懸案だった医療保険制度の抜本的改革を望 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。