2010年10月号 DEEP [ディープ・インサイド]
昨年秋に中国の家電量販大手である蘇寧電器集団からの出資を受け入れたラオックス。中国人経営者のもとで再建中だが、7月に中国人観光客の訪日ビザの要件が緩和された追い風に乗り、活気づいている。東京・秋葉原の主力店舗には、中国人観光客を満載したバスが毎日行列。今年4月には中国人に人気の腕時計を重点販売する新店を新宿とお台場に開いた。販売好調を受け、11年3月期には久々に営業黒字に転換する見通しだ。気をよくした蘇寧電器は、9月2日にラオックスへの20億円の追加出資に応じている。秋葉原ではラオックスだけでなく、どの電器店も中国語が話せる販売員を雇い入れるなど、中国人観光客の呼び込みに躍起だ。なかでもラオックスの人気は群を抜いている。その理由は、同社の突出したキックバック戦略にある。日本を訪れる中国人観光客のほとんどは、お仕着せのツアーに乗って来る。ラオック ………
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