2010年10月号 DEEP [ディープ・インサイド]
「自民党議員に自民党が潰されていいのか。早く処分してほしい!」9月6日、自民党本部を訪れた大阪の自民党地方議員団は、大島理森幹事長(当時、現副総裁)に訴えた。東京まで足を運んだのは、大阪府の橋下徹知事が率いるローカル新党「大阪維新の会」に参加した自民党議員に対する厳正な処分を要求するためだ。大阪維新の会には、大阪府議、大阪市議、堺市議合わせて48人が参加しており、このうち40人が自民党籍を持ったままだ。昨年の政権交代で自民党は野党に滑り落ち、業界団体離れが進んでいる。来年春の統一地方選をどう生き延びるのか。自民党の看板だけでは勝てないという不安が地方議員に広がった。そこへ登場した大阪維新の会は、まさに渡りに船だった。これに対して自民党大阪府連は、5月の大阪市議補選で維新の会に対立候補を擁立され、惨敗を喫しながらも、7月の参院選への影響を恐れ、維 ………
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