大阪地場の「三菱タクシー」の社名買い取りに5億円のムダ金。唐変木の事務局長こそ、金曜会の名折れ。
2010年10月号 BUSINESS
最近、大阪や神戸の電車内で一風変わった吊革広告にお目にかかる。「未来都(MILIGHT)これからも変わらずお客様と培ってきた信頼と安心をお届けします」と書かれている。一見、不動産会社の広告のようだが、関西の老舗タクシー会社「三菱タクシー」(本社・大阪府門真市)の社名変更を告げるものだ。これに関して、関西経済界では「今どき、こんな濡れ手で粟のハナシがあるものか」と話題を呼んでいる。三菱タクシーは8月1日に社名を変更した見返りに、三菱グループ28社で構成される三菱社名商標委員会から5億円もの大金をせしめたからだ。同委員会は、岩崎弥太郎を始祖と仰ぐ三菱グループの総本山「三菱金曜会」(世話人代表=佃和夫・三菱重工業会長)が事実上管理する由緒正しき任意組織だ。三菱タクシー内でも5億円の受け取りはトップシークレット。同社は三菱グループと縁もゆかりもない会社だが ………
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