「隠れゴーリスト」の論理の帰結

2010年10月号 連載 [手嶋龍一式INTELLIGENCE 第54回]

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東京を発信源とする国際的な情報ルートは、ふたつの動脈に岐かれている。ひとつは外国メディアの特派員がそれぞれの受け手に送りだすニュース報道の流れだ。いまひとつは、東京に拠点を置くインテリジェンス・オフィサーたちが本国の情報機関に打電する機密報告の流れがそれである。民主党の代表選が熱を帯びるにつれて、これらふたつの動脈を伝って様々な東京情報が国際社会に発信されていった。だが、在京の特派員たちが送稿した記事は総じて凡庸なものが多かった。日本のメディアの平板な論調にやはり影響されているのだろう。その一方で、情報士官たちが筆を執った「インテリジェンス・リポート」には、鋭い洞察が随所に見られてはっとさせられる。巨大都市に張り巡らした地下水道から吸いあげた情報にはやはり独自の生命が宿っている。筆者はそれらの公電に直に接したわけではないのだが、地下深く ………

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