モサド「ドバイ暗殺」にMI6関与

「女ターミネーター」が仕留めたハマス幹部。行き先をつかんだ英国の情報がなぜか“漏洩”。

2010年10月号 GLOBAL

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今年1月20日、パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスの軍事司令官マハムード・マブフーハが、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイで暗殺された(本誌4月号「モサドの『女ターミネーター』」参照)。ドバイ警察はイスラエルの諜報機関モサドの犯行である可能性が高いとみて捜査を継続しているが、英国の対外諜報機関MI6の関与を示唆する情報が流れ始めた。暗殺計画のきっかけは、事件3日前の1月17日、駐ドバイMI6の工作員が、指名手配されている武器の密輸業者やテロリストの情報をパソコンで検索していたところ、マブフーハの動向をつかんだことにある。MI6工作員が使っていたパソコンは、指名手配中の人物に関連する情報が画面に表れると、赤い光が点滅する設定になっていた。エミレーツ航空EK912便の乗客名簿を調べていたところ、アラームのように画面が点滅し、イスラエル兵士2人を殺害した容疑でイスラ ………

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