2010年10月号 連載 [RELIGIOUS WORLD]
産業、教育、医療など、生活のありとあらゆるジャンルには「業界」がある。各業界のことを深く知るのに最も確かな方法とは、業界紙・誌を読むことである。それは、宗教界においても例外ではない。各宗派には主として内部向けの教団紙と呼ばれるものがある。浄土真宗本願寺派の「本願寺新報」、創価学会の「聖教新聞」、カトリックの「カトリック新聞」などだ。一方、業界紙は宗教界の内部にぐっと入り込みながら、一歩ひいた目で報道する。仏教・新宗教を中心とした「仏教タイムス」、超宗派のクリスチャンを対象とした「キリスト新聞」、宗教界全般をカバーする「中外日報」などが主だったところだが、そんな業界紙・誌の中で異彩を放っているのが「寺門興隆」(興山舎)だ。寺院のための実務情報誌という位置づけの住職向け月刊誌なのだが、手堅い実務誌の域を超えた、批判精神に満ちたジャーナリステ ………
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