新聞協会賞は消去法で読売「核密約文書」か

2010年9月号 連載 [メディアの急所]

  • はてなブックマークに追加

今年の新聞協会賞の選考が大詰めを迎えている。昨年はスクープが対象となる「ニュース部門」が「該当なし」に終わったことから、今年は「全会一致」のルールを「3分の2」の賛成で決められるようにするなど、新聞業界も必死だ。しかし、誰もが納得するスクープが減っており、「新聞界のグランプリの形骸化」と揶揄されている。今年の「ニュース部門」の応募は11件で、昨年より4件少ない。NHKの「鳩山総理辞任へ」のスクープは民主党の両院議員総会の26分前にテロップで流したもの。日経の「駐中国大使に丹羽氏 異例の民間人」は半月以上も前に「日刊ゲンダイ」が記事にしていたネタ。これらはエントリー自体が、出版社系週刊誌から「厚顔無恥な自画自賛」と酷評される始末だ。また、朝日の「プリウス、ブレーキ利き遅れ/米で苦情多発」は、米国でさんざん報道された話を週刊誌が報じ、「その後追い」と ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。