「イラク化学兵器」の迷宮に7年目の謀殺説

「大量破壊兵器はなかった」とした英国防省の権威、ケリー博士の死の謎に、驚くべき新証言が出現した。

2010年9月号 GLOBAL

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化学兵器の権威だった英国防省の元顧問の死は、自殺か他殺か――英国のトニー・ブレア政権が03年イラク侵攻の大義に掲げたイラクの大量破壊兵器保有に関する報告書を首相官邸が粉飾、情報操作したとされる疑惑騒動から7年経って、またミステリーが蒸し返されている。この元顧問は、粉飾疑惑を報じた英国放送協会(BBC)のラジオ番組の情報源と名指しされ、下院外交委員会の聴聞会に召喚されたデビッド・ケリー博士。証言後に博士はオックスフォードシャーの自宅近くの森の中で死体となっていた。この怪事件をめぐり、エリザベス女王の相談役で元検死官としても著名な弁護士マイケル・パワーズ率いる医師団チームは、このほど「他殺」を裏付ける新たな証言を得たとして、独自の調査報告書をケネス・クラーク法相らに提出したのである。

自殺説覆した医師団報告

ケリー博士の死因についてブレア政権の広報チームは、「鎮痛剤を過 ………

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