三菱自動車の頭脳を結集、中国「IAT」の凄腕

2010年9月号 BUSINESS

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日本では無名だがIAT(インターナショナル・アプリケーション・テクノロジー)は、中国の自動車産業を支える有力ベンチャー企業だ。その事業スタイルは、自動車のデザイン、設計・開発、試作を請け負い、中国の自動車メーカーに納入する、というものだ。今年4月に開催された北京モーターショーでは、出展されたコンセプトカーのうち14車種の開発を担当した。中国ではIATのような会社は、エンジニアリング会社と呼ばれる。とくに自動車業界ではエンジニアリング会社が設計・開発したクルマを、大手メーカーが購入しても、自社開発と位置づけられるため、こうした会社が急成長を遂げている。背景には、中国でのエンジニア不足がある。中国メーカーは、エンジンや車体のデザインまで外部からどんどん購入し、それをうまく組み合わせて、短期間で新車を開発、量産する事業スタイルで成長している。IATは北京 ………

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