米国発の「金融戦争」が始まっている

2010年9月号 連載 [隗より始めよ]

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クリントン国務長官は自信を深めているに違いない。米国は「金融」という「核」に代わる最終兵器を持っている、と。長官は7月21日、ソウルでの記者会見で北朝鮮の不法金融取引に米国独自の制裁措置を発動すると示唆した。制裁の詳細は検討中だが、2005年に発動されたマカオのバンコ・デルタ・アジア(BDA)型の制裁になる可能性が高い。同事件では、9.11テロをきっかけに制定された米国愛国者法に基づき、同行を資金洗浄の主要懸念先に指定。米国金融機関がBDAの送金・決済口座を持つことを禁じ、米国の金融網から締め出した。資金決済や送金の世界で米国が有する支配力は圧倒的だ。国際決済銀行の統計では外為取引の4割強が米ドルでの取引。瞬時に大量の送金処理を行う米ドルの外為送金では、世界のどの銀行から送金しようと結局はニューヨークのマネーセンターバンクを通る。米ドル決済・送金で米国金 ………

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