市川、坂口「老人パワー」を動員する公明党のホンネ

2010年9月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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公明党の重鎮、坂口力衆院議員(76、比例代表東海ブロック)が議員辞職の意向を撤回した。昨夏の衆院選で、公明党は野党に転落。坂口氏は「健康問題」を理由に、自公連立の象徴だった神崎武法元代表とともに任期途中で議員を辞める考えを表明した。実際、神崎氏は今年4月に議員辞職し、政界から引退した。ところが、元厚生労働相で医師でもある坂口氏は党内きっての社会保障通として知られる。このため、山口那津男代表らが議員を続けるよう説得し、坂口氏も受け入れた。「今後も党の社会保障政策プロジェクトチームの中心として働くことになる」(山口代表)という。が、これにはもっと大きな政治的な背景がある。公明党は、昨年9月に政権を獲得した民主党との連携を重視。今年1月、細川連立政権時代に新生党代表幹事だった小沢一郎氏(民主党前幹事長)と手を結び、「一一ライン」と呼ばれた市川雄一 ………

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