ユーロ離脱の「出口」なし

固唾を呑んで見守る欧州金融機関の耐性審査。加盟国の競争力強化へ、結束して抜本改革を進めるしかない。

2010年8月号 GLOBAL [財政・景気板ばさみ]

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「欧州」は危機にある。結果が今後どう転ぶか、それは世界のGDP(国内総生産)の22%を占める人口5億人の欧州連合(EU)加盟27カ国とEU以外の国々との関係に反映されることだろう。危機がどれほど深刻であるかは、6月17日にブリュッセルで開かれた欧州理事会が採択したEUの雇用と成長に向けた10カ年計画「欧州2020」と、26~27日にカナダ・トロントで開かれたG20(20カ国・地域首脳会議)の共同声明でも、はっきりと見てとれた。「欧州2020」は、みごとな失敗に終わったこれまでの10カ年計画の後継戦略である。欧州委員会は長時間かけて構想を練ってきたが、最終案が採択されたときには(皮肉にも)欧州の金融市場に新たな混乱の波が押し寄せていた。

財政再建と景気の「隘路」

そして、欧州理事会のヘルマン・ファンロンパイ常任議長と欧州委員会のジョゼ・バローゾ委員長が、G20会合の後に出した共同声明には「経済成長に配慮 ………

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