ソフトバンクにしてやられても「草食」系の幹部には反転攻勢の気概なし。長期ワンマン政権の弊害か。
2010年8月号 BUSINESS
来年で就任10年を迎える小野寺正社長(62)率いるKDDIが精彩を欠いている。スマートフォン「iPhone」の投入で飛ぶ鳥を落とす勢いのソフトバンクや、グループを挙げて反攻に転ずるNTTの間でどっちつかずの戦略に明け暮れている。小野寺社長独自の嗅覚で一時は隆盛を誇ったが、長期政権の弊害で幹部が総じて「草食」化しつつあることも病根の一つになっている。「本当にお待たせしました。スマートフォンでは劣勢だったがこれからがんばりたい」6月24日、KDDIの田中孝司執行役員専務(53)は都内のauショップで新端末の発売を披露した。「IS02」――。ウィンドウズ・モバイル6.5.3を採用した東芝製のスマートフォン。ソフトバンクの初代iPhoneから遅れること2年、KDDIがコンシューマー向けに初めて出したスマートフォンだ。この日は、ソフトバンクの新型「iPhone4」の発売日と重なっていた。KDDIは、発売日 ………
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