出端をくじかれた石原都知事の「債券市場構想」

2010年8月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

石原慎太郎都知事が新銀行東京と並んで、中小企業の資金調達支援策の柱として打ち出した「東京都債券市場構想」。その具体策として実施された「広域CBO(社債担保証券)」で6月末、2度目の元本割れが発生した。広域CBOには、東京都主導で複数の自治体が参加。数多くの中小企業の社債をまとめて証券化し、これを個人や機関投資家に販売する。第1号案件は06年3月、第2号案件は07年3月に実施された。まだ2回しか販売実績がないのに、いずれも元本割れを起こしたということだ。第1号案件には7自治体が参加。中小企業1269社の社債がまとめられ、総額881億円分をA~D号の返済順位に応じて4種類の証券に分けて発行した。一番返済順位の高いA号(40億円)は、年1.04%の利回りで個人向けに販売され、B~D号は機関投資家に販売された。このうちC号(7億円)とD号(3億円)は全額損失となり、B号(831億円)は、本 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービスです。年間定期購読をご契約の方は無料でご利用いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※ご利用いただけるサービスは購読コースにより異なります。詳しくはこちらをご覧ください)。