絶頂期を迎えた「大輪の花」

アンナ・ネトレプコ『夜のしじまに』

2010年8月号 連載 [MUSIC Review]

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ロシアのソプラノ、アンナ・ネトレプコ(1971年生まれ)は目下オペラ歌手としてキャリアの絶頂にある。今年6月にはロンドン・コヴェントガーデンのロイヤル・オペラでプレヴォー原作、マスネ作曲のフランス語歌劇『マノン』の新演出(ロラン・ペリー)初演で主役マノンを務め、極めて安定した発声テクニックと巧みな演技の兼備で観客を圧倒した。世界経済の停滞長期化を受け、大がかりなオペラの新演出には複数の歌劇場で費用を分担する共同制作が増えつつある。今回の『マノン』もコヴェントガーデンとニューヨークのメトロポリタン歌劇場、ミラノのスカラ座、仏トゥールーズ・キャピトル歌劇場の共同制作だが、参加者数が「4」まで膨らむのは極めて異例。2000年代半ば以降の「アンナ旋風」は衰えるどころか威力を増す一方だ。9月には東京文化会館のロイヤル・オペラ日本公演で、他の3都市より早く『マ ………

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