2010年8月号 DEEP [ディープ・インサイド]
会社更生手続き中の日本航空が入居する「JALビルディング」(東京・品川)が14年の短い歴史を終える。といっても姿を消すのはJALビルという名称だけ。建物自体は新たなブランド名で再スタートする。経費削減を推し進める日航がオーナーの野村不動産オフィスファンド投資法人と賃貸契約を改定したためだ。日航はJALブランドのビル名を取り上げられ、来年度以降の入居スペースは3分の1になる。96年竣工のJALビルは当初、日航が三菱商事と共同所有していた。しかし両社は日航の財政再建策の一環で04年、所有権を野村不動産グループに売却。そのうえで日航が地上26階、地下2階の全フロア(8万2600平方メートル)を10年契約で借り受けた。しかし日航は今年1月に経営破綻し、企業再生支援機構の管理下に入った。コストカットが吹き荒れる中、日航はビルのオーナーに羽田空港への本社移転案をちらつかせ、賃料 ………
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