砂かぶりの栄誉職、大相撲「溜会」

土俵下の特等席が、なぜ、暴力団に渡るのか。相撲協会が公認する選りすぐりの好角家の内情。

2010年7月号 LIFE

  • はてなブックマークに追加

不祥事が絶えない大相撲。今度は一般には販売されない土俵下の特別席(維持員席)を日本相撲協会の親方が暴力団関係者に斡旋、便宜を図っていたことが発覚し、断ち切れない角界と暴力団との関係が浮き彫りになった。控え力士にテレビカメラがズームアップすると、その背後にいる観客も大写しになる。刑務所に服役している組長のために、幹部数人が和服姿の組長の妻を囲んで座り、テレビ画面を通じて「姐さんはこのとおりお守りしています。出所をお待ちしております」というメッセージを大親分に発信していたのだそうだ。受刑者がテレビを見ることを許されている「国技」大相撲の生中継を利用した悪知恵だ。悪用されたNHKが報じて大事件になった。昨年7月の名古屋場所の出来事だが、以前から慣行的に行われ、調査依頼に応じなかった相撲協会の対応に愛知県警がしびれを切らしたと伝えられる。維持員席と ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。