中国「長安汽車」がマツダを買収か

アパレルの次は自動車。軍需企業の傘下で中国第4位の自動車メーカーがマツダに肉迫。

2010年7月号 BUSINESS

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マツダの山内孝社長は4月1日に行われた入社式を欠席し、渡米した。表向きの理由は「マツダ2(日本名・デミオ)」を今夏から北米に輸出するにあたり、ニューヨークモーターショーでお披露目をするため。しかし、市場関係者は「低迷する株価を少しでも上昇させるために、米国で機関投資家向け広報(IR)をすることが真の目的」と解説する。マツダの業績は芳しくない。2010年3月期連結決算の売上高は前期比15%減の2兆1639億円。コスト削減などで営業損益は284億円の赤字から95億円の黒字に転換したものの、依然として2年連続の当期赤字(赤字額は65億円)だ。11年3月期に大幅な増益を見込むが楽観はできない。マツダは欧州での輸出販売比率が高く、円高ユーロ安の影響を受けやすいからだ。ギリシャ危機でユーロ安が進み、業績回復に水を差している。株価も2年前は600円台だったが、最近は200円台で推移し ………

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