みずほ復活の鍵握る「塚本と佐藤」

旧第一勧銀が巻き返し、旧富士銀は地盤沈下。前田―斎藤に代わって塚本―佐藤が主導権。

2010年7月号 BUSINESS

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「六つのアタマ」が権力を争い、迷走を続けていたみずほフィナンシャルグループ(FG)。「あまりのガバナンス不在」に痺れを切らした金融庁が「圧力」をかけ、グループ総帥の前田晃伸氏ら3人の会長のクビが飛んだ。メガバンクの経営を弄んだ実力者の退場によって、内部のパワーバランスが変化し、みずほ復活の兆しが見え始めた。4月12日、塚本隆史みずほFG社長と佐藤康博みずほコーポレート銀行(CB)頭取、西堀利みずほ銀行(BK)頭取の3人が揃って、霞が関の金融庁に呼び出され、大塚耕平副大臣の意向を汲んだと思われる畑中龍太郎監督局長からやんわりと諭された。「増資の前にやることがないですか……」。慎重に言葉を選び「会長を辞めさせろ」とはおくびにも出さなかったが、前田FG会長、斎藤宏CB会長、杉山清次BK会長が居座ったままでは「公募増資は認められない」とにおわせた。3メガバンクの中で ………

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