「なまいき蓮舫」のド根性物語

オール霞が関を敵に回す行政刷新相。「受けなければ女がすたる」と負けん気で立ち向かう。

2010年7月号 DEEP

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姓は「蓮」、名は「舫」ではない。名だけで「蓮舫」。イチローと同じである。ハスの花と寄り添う舫(もや)い船(ぶね)。その静かな水面を思わせる名を持つ新しい行政刷新相は永田町の「ど根性娘」である。議員の経歴ではないが、姓は現、前、元の三つある。「現」は夫の苗字の村田。国会などに公式に届け出られている今の本名は村田蓮舫である。「前」は母方の斉藤。そして「元」こそが原点と言うべき父方の謝である。かつてバナナは1本だけでも遠足に持っていけることがうれしい貴重品だった。そのバナナの日本への輸入を手がけて財をなした台湾人の故謝哲信氏と、「ミス資生堂」と言われた斉藤桂子さんの間に生を受けたことは、今度の入閣で広く知られるようになった。幼稚園から大学までずっと青山学院。その頃は謝蓮舫と名乗って通学、友人は「シャ」と呼んでいた。この姓への愛着は深い。国籍法 ………

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