財政的裏づけなき成長戦略は無意味

2010年7月号 連載 [隗より始めよ]

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首相交代に伴い、成長戦略の目標・施策の具体化作業がどうなるのか気がかりではある。しかし、これまでに出ている戦略の基本方針や関連省庁の具体案をみる限り、いくつか新味の点はあっても、基本的に従前同様、縦割り積み上げ、総花的である。難局を切り開く戦略としては、ぎりぎりの選択と裂帛(れつぱく)の気迫に欠けるものと言わざるを得ない。むしろこの機会に新内閣は、成長戦略こそ国の将来にとって最優先のアジェンダだという認識を再確認すべきである。成長がなければ閉塞感は払拭されないし、社会保障もままならない。したがって、戦略策定にあたっては「世界の競争に伍し、我が国経済を牽引していけるもの」に絞りに絞り込むとともに、以下の点に配慮すべきである。第一に、政府は成長戦略の前段として、将来のこの国のあり方にかかわる根幹的な問題、特に財政再建の道筋、税制改革(法人税 ………

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