医療ビジネスが触発する近未来図

映画『レポゼッション・メン』

2010年7月号 連載 [IMAGE Review]

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「レポゼッション」とは「取り戻す」という意味。人工臓器のレンタルビジネスが大繁盛する近未来に、使用料を払えなくなった臓器保有者を訪れ、強制的に臓器を回収するプロフェッショナルが「レポゼッション・マン」なのだ。生命のビジネス化が加速する現代社会を皮肉なタッチで描きだすアクション・サスペンス映画である。政府の財政は破綻し、世界各地で戦争が続く未来の社会で、人工臓器の移植は巨大ビジネスと化し、供給元のユニオン社は、心臓、腎臓、肝臓のほか眼球、鼓膜、膀胱などさまざまな商品を高利ローンで販売、莫大な利益を上げていた。ローン支払いが長期間滞った場合はレポ・マンの出番。逃げ回る債務者の肉体から情け容赦なく人工臓器を回収する。多くの場合、債務者の死を意味するが、合法的だ。廃屋でひとりタイプライターに向かう男レミー(ジュード・ロウ)。かつては、辣腕のレポ ………

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