歪曲されたバーナンキ講演

やはり同床異夢。権威付けの講演内容に、実は日銀真っ青のくだりがあった。新聞による“改竄”を暴こう。

2010年7月号 BUSINESS [日銀のガラパゴス化]

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大英博物館にあるロゼッタ・ストーンは、ナポレオンのエジプト遠征(1799年)で発見され、のちに英国の手に落ちた。エジプト象形文字の神聖文字と民衆文字、そして古代ギリシャ文字の3種類の文字で同じ内容が石盤に刻まれている。おかげで象形文字が読めるようになった。 このロゼッタ・ストーンの手法で「日銀村」語を解読してみよう。5月26日、米連邦準備理事会(FRB)のベン・バーナンキ議長は、「中央銀行の独立性、透明性と説明責任」と題して、日銀本店で講演を行った。各紙の見出しは「中銀の独立性強調」だったが、とんだミスリーディングがあった。日本のマスコミは日銀の話になると、往々にして全く真実を伝えない。バーナンキ講演は典型例だ。講演録がFRBのウェブサイトに掲載されているから、それが分かる(http://www.federal
reserve.gov/newseve
nts/speech/bernanke
20100525a.htm)。 ………

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