小沢・菅「OK牧場の決闘」

2010年7月号 連載 [硯の海 当世「言の葉」考 第51回]

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政治は言葉である。国民に訴える際も、政敵と戦う際も、あるいは国益をかけて外国と交渉する際も、言葉は武器であり、ときに城壁でもある。激動期の政治家の言葉がおもしろいのは、そこにこそ、その政治家の力量が表れるからである。自らの支離滅裂な言葉がブーメランのごとく戻ってきて、鋭い刃が己の首をはねる結果になった鳩山由紀夫前首相。民主党両院議員総会での辞任の弁は、ブーメラン首相の面目躍如であった。「国民のみなさまが徐々に徐々に聞く耳を持たなくなった」と述べたのである。テレビ中継を見ていた私は腰を抜かすぐらい驚いた。謝罪の言葉を述べるのかと思っていたら、なんと、自分は正しいことを行っているのに「国民は聞く耳を持たない」と国民を悪者にしてしまったのである。*もちろん、鳩山首相にそのような悪意はないということは私も知っている。ただ単に言葉の使い方を知らな ………

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