さらば「延命治療」 在宅死の勧め

病院を拒み自宅で死を迎える老人が増え始めた。「水分が摂れなくなったら寿命」でよい。

2010年6月号 LIFE

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団塊世代が高齢化し、今後日本はこれまでにない大量死時代を迎える。2005年に100万人強だった死者数は、38年には170万人に達する。その死亡場所は病院か自宅か、あるいは高齢者施設か。人々がどこで死ぬことを選ぶのか、どの場所に重点を置くかにより医療や福祉政策の基本が変わってくる。死者の大半が75歳以上の後期高齢者だからだ。多くの調査では、自宅死を望む人が圧倒的に多いが、現実は異なる。日本では診療所と病院を合わせた医療施設での死亡割合が80%を超え、自宅死は10%強。「家族に負担がかかる」「いざという時に安心」との思いから、高齢者が病院に向かう。しかし欧州諸国では病院死は40%前後、自宅死が25%前後。米国でも病院死が56%、自宅と施設死が各2割で、日本の病院死偏重は異常である。そこへ半世紀ぶりの変動が起きている。この3、4年のことだ。病院死の割合が減少し、高齢者 ………

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