中国とどうつき合うか

2010年6月号 連載 [硯の海 当世「言の葉」考 第50回]

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鄧小平のもとで胡耀邦総書記とともに、改革路線を推進しながら、天安門事件で胡に続いてその地位を追われた趙紫陽元首相。その趙紫陽の『極秘回想録』なる書物を読みながら、中国で初めて開く上海万博の開幕のニュースをテレビで見ていた。上海万博はまさに中国の「威信」を強調し、全世界に大国としての揺るぎなき存在感を見せつけた。およそ30年ちょっと前に鄧小平が改革開放を唱えたとき、西側は一斉にあざ笑ったものだ。政治的には共産党支配のままで経済だけ資本主義を導入しようとしてもそれは絶対に無理だ、と。嘲笑した西側諸国はいまや自信を失い、中国の勢いにおののき、資本主義終焉論さえ出る始末だ。冷戦で共産主義は敗北したはずなのに、いまの中国の状況をどう説明すればいいのか、西側は戸惑っている。14、15年前になるだろうか、私は上海で講演したことがある。そのとき、こう述べた。 ………

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