小沢氏は起訴を免れない。旧社会党グループから小沢チルドレンまで激しく動揺している。
2010年6月号 POLITICS
民主党の小沢一郎幹事長は狼狽した。4月27日、検察審査会は「起訴相当」の議決を下した。「全員一致」の評決は、小沢氏が予想もしなかった最悪の事態だった。小沢氏は前日の記者会見で審査会の議決に「冷静に判断してほしい」と牽制する余裕を見せていた。27日の午前中は田中真紀子元外相と国会内の幹事長室で会うなど通常どおりの日程をこなしていたが、議決結果が公表されると即座に、すべての日程をキャンセルした。あまりに急だったため事務方の連絡も間に合わず、同日夕、小沢氏と会談する予定だった橋下徹大阪府知事は民主党本部に到着してから引き返すことになった。菅直人副総理兼財務相と財政健全化法案について会談する重要日程も急遽、中止になった。
小沢氏の動揺ぶりは、すぐさま「小沢頼み」が習い性になっている民主党内に広がった。懸念した高嶋良充参院幹事長は27日夕、小沢氏に直接 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。