大阪の百貨店とオフィスビルは共倒れ

2010年6月号 連載 [LOCAL EYE]

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大阪商人には「合成の誤謬」、あるいは「共倒れ」という概念がないのだろうか。百貨店では、JR西日本と組んだ伊勢丹・三越がJR大阪駅上へ進出するのに対抗して、阪急・阪神、高島屋、大丸、近鉄の既存大手が増改築競争を繰り広げている。大阪の百貨店の市場規模は、我が国随一の激戦区である東京・新宿のざっと半分なのに、増改築後の売り場面積は新宿並みに拡大するという。器を2倍にすれば、売り上げが2倍に増えるほど商売は甘くない。東京と大阪では後背地の大きさと厚みが断然違うからだ。首都圏には4千万人が住んでいるが、関西圏はその半分の2千万人しかいない。しかも、百貨店の経営を支える上得意客、富裕層の厚みでは、関西は首都圏の半分以下とみられ、外商が取り込める法人需要もはるかに小さい。小さいパイをめぐる過当競争に陥るのは目に見えている。「他社が潰れても、当社だけは生き残る ………

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