2010年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
JVC・ケンウッド・ホールディングスが迷走している。日本ビクターとケンウッドが08年に経営統合して誕生したものの、それ以降もまったくの鳴かず飛ばず。株価がついに50円を割り込むなど、まともな投資家は見向きもしない。今年1月には旧日本ビクターの粉飾決算が発覚、過去5年分の決算訂正に追い込まれてしまった。自業自得だが、収まりが付かないのがケンウッド出身者。自らに非がないにもかかわらず、株主や取引先に頭を下げて回る日々が続き、「ビクターとの統合は白紙に戻すべき」と怒りの声が噴出している。内部の険悪なムードを懸念した銀行団が、沈静化に奔走したとの情報もある。経営陣は、持ち株会社にぶら下がるビクターとケンウッドの2社を今期中にも合併させる意向だったが、一本化どころか今や組織は空中分解寸前。不振の音楽事業の売却話も、昨秋にコナミに袖にされた。慌ててソフトバン ………
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