巨匠候補「完璧主義」からの変貌

フンパーディンク歌劇『ヘンゼルとグレーテル』

2010年6月号 連載 [MUSIC Review]

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「世界のオザワ」(小澤征爾)の闘病が続く中、日本人指揮者群では、大野和士がポスト小澤の国際派マエストロ(巨匠)候補の筆頭に躍り出て久しい。今年3月4日で50歳を迎えた大野は25歳で留学して以来、一貫して欧州大陸を本拠としてきた。1988~96年は戦乱の傷も生々しいクロアチアの国立ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者・音楽監督、96~2002年はドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州立カールスルーエ歌劇場の音楽総監督、02~08年はベルギーの王立モネ劇場の音楽監督。08年からはフランスのリヨン国立歌劇場で音楽監督より責任範囲の軽い首席指揮者を務めながら、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場、パリの国立バスティーユ歌劇場、ミュンヘンのバイエルン州立歌劇場など欧米超一流のオペラハウス、オーケストラへと幅広く客演している。日本では99年に東京フィルハーモニー交響楽 ………

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