韓国「足蹴」に金正日訪中

哨戒艦沈没は限りなくクロに近いが、またも灰色決着か。中国一国に頼って投資誘致に励む。

2010年6月号 GLOBAL

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5月3日、ついに金正日(キムジヨンイル)総書記が訪中した。昨年暮れから噂されてきたものの、各紙の訪中日程予測は外れ続けてきた。3月末という最有力情報もかわされ、4月末には「当面延期され、調整は仕切り直し」とまで報じられていた。それが5月2日になって、中朝国境の鴨緑江沿いに位置する丹東(ダンドン)の高級ホテル「中聯大酒店」から宿泊客が突然締め出され、駅周辺の警備も目に見えて厳しくなったことから訪中が明らかになったのであった。過去の例と比較しても警備は明らかに厳重であった。そもそも中朝関係は半世紀にわたって同盟関係にあり、「両首脳による相互往来の伝統」があるため、金総書記がいつ訪中してもおかしくはない。ただ今回は2006年1月以来4年ぶりとなる。06年10月、09年5月と二度にわたる核実験を強行し、6カ国協議からの脱退を一方的に宣言したばかりか、08年夏に金総書 ………

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