狂った日銀の「政策金融」志願

インフレ目標逃れに詭弁を重ねたあげく、本業を逸脱。目利きもいないのに、成長を促す資金供給とは?

2010年6月号 BUSINESS [ルーピー中央銀行]

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前号で本誌が報じたように、民主党の「デフレ脱却議員連盟」は、民主党の支持団体である連合まで巻き込んで、物価上昇率に目標値を設けて金融政策を運営するインフレ目標の導入のほか、金融政策の目標に「雇用の最大化」を加えるよう提言した。これにはさすがの日銀も狼狽。なりふり構わぬ反撃に出ている(参照「連合とデフレ議連が日銀に奇襲」)。白川方明総裁が会見で、完全雇用と物価安定をめざす米連邦準備理事会(FRB)の使命を歪曲したのには驚いた。「雇用の最大化は経済の持続的成長に含まれ、物価の安定と経済の持続的成長の二つで金融政策を説明する」と言うが、FRBのホームページですぐバレる大嘘だ。HPではFRBは四つの責任があるとし、第一に完全雇用と物価安定をめざして金融政策を行うと書いてある。ほかは「金融機関の監督・規制」「金融システムの安定化」「政府の銀行」である。ベン ………

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