2010年6月号 BUSINESS
住友化学の米倉弘昌会長(73)を「財界総理」に迎えた日本経団連が5月下旬に始動するが、前評判はさっぱりだ。前会長の御手洗冨士夫氏(キヤノン会長、74)より米倉氏は知名度が低い。出身母体の住友化学は、東京電力、トヨタ、新日鉄など歴代会長会社に比べると見劣りし、三菱、三井の2大財閥グループに匹敵するバックもない。マスコミの評判も「米倉さんは相手によって態度を変える」と芳しくない。しかも、高齢の米倉氏は最近では珍しいチェーンスモーカー。体調がすぐれず不機嫌になることがあると囁かれる。期待感の乏しい米倉経団連にあって意気軒昂なのが、念願の評議員会議長の座を射止めた新日本石油の渡文明前会長(73)だ。無類の世話好きで知られる渡氏は、決して順風満帆ではなかった御手洗前会長を熱心に支えてきた。経団連事務局関係者は「御手洗氏の外遊にしばしば随行したのが米倉さん ………
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