2010年6月号 連載 [政々堂々 第18回]
鳩山由紀夫政権がいよいよ崖っぷちだ。米軍の普天間飛行場移設問題では、有力移設先とみられた沖縄県名護市や鹿児島県徳之島の地元から「ノー」を突き付けられ、着地点がいっこうに見えない。小沢一郎民主党幹事長に対しても「政治とカネ」問題で辞任を求める声が渦巻いている。では、鳩山と小沢のツートップは辞めるのか。二人とも辞める。どちらかが辞める。ともに辞めない。それぞれの可能性を検討してみる。その前に基本的考え方を示しておこう。「政治は8割の合理性と2割の非合理性」と言ったのは渡辺喜美みんなの党代表の父、故・渡辺美智雄元副総理である。その趣旨は「政治の8割は政策や理念、原理原則で考え、好きだ、嫌いだ、コンチクショーの感情は2割にとどめるべき」というものだった。これを政治を観察する立場で少し変形する。与えられた制約条件の下で8割は合理的と思える判断をまず示 ………
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