錯綜した難題も対話でほぐせる
2010年6月号 連載 [如是我聞]
「社会や医療、教育、環境、経済など単独では手に負えない、複雑な難題に対処するためには、自分が属するシステムの外の人々――それがたとえ対立する相手であっても手を組まざるを得ません。そのことに気づき、自発的に動こうとするリーダーの解決プロセスをバックアップするのが私のファシリテーター(世話人)としての役目です。今回の来日では、SoLジャパンのシンポなどでその方法や理論をご紹介しました」「具体的には企業や政府、非政府組織(NGO)など、その問題の利害関係者(ステークホルダー)全員もしくは少人数のグループによる話し合いの場を設け、テーマを提供し、対話を通じて、互いの置かれた状況や現状についての理解を促します。そうなって初めて、解決方法やそれぞれの役割がみえてくるのです」「劇的な例として、1991年にアパルトヘイト(人種隔離政策)から転換を始めた南アフリカで ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。