中国は必ず「対朝援助」する

5年前の北朝鮮軍人の越境、工作員拉致事件にフタ。その裏に「政治カード」を手放さない冷徹な計算も。

2010年5月号 GLOBAL [遅れる金正日訪中]

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北朝鮮の金正日(キムジヨンイル)総書記(国防委員長)の訪中がズレ込んでいる。日本と韓国のメディアは一時、3月25~30日に訪中と伝えたが、我々中国人権民主化運動情報センターは同月23日、信頼できる筋から得た情報として、この期間の訪中はないという否定のプレスリリースを出した(編集部注=4月6日現在では、訪中は4月中旬以降との報道がある)。日韓の外交関係者は、北朝鮮国内の経済状況が急激に悪化、金正日が近いうちに訪中することもありうると見ていた。昨年11月末に実施したデノミ改革の失敗で北朝鮮は危機的な経済状況に陥り、中国から支援を受けることが危機を脱する唯一の方法と大方が考えているからだ。最近、北朝鮮が国家開発銀行を設立し、外資誘致の窓口である企業集団「大豊(テプン)国際投資グループ」を通じて外資を導入していること、さらに羅津(ラジン)港や鴨緑江の島嶼部 ………

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