「連立組み替え」嵐の幕開け

さながら「石原新党」の旗揚げ。与謝野の背後に読売のナベツネ。行き着く先は民主・自民の大連立か。

2010年5月号 POLITICS [「たちあがれ日本」結党の舞台裏]

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「青春とは怯懦(きようだ)を退ける勇気、安易を振り捨てる冒険心を意味する。時には20歳の青年より60歳の人にある。年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時、初めて老いる」4月10日夕、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ。衆参両院議員5人の新党「たちあがれ日本」の結党記者会見で、共同代表の与謝野馨はユダヤ系ドイツ人で米国に渡ったサミュエル・ウルマンの詩「青春」の一節を引いて熱弁を振るった。平均年齢70歳の顔触れに「立ち枯れ新党」と厳しい視線が集中した旗揚げ。この日の会見ではまず代表の平沼赳夫が「3年前の脳梗塞で命も危ないと言われたが、このままで日本は大丈夫なのか。民主党政権はこの国をダメにする。政治生命を賭ける」とかすれ気味の声を張り上げた。「尊い日本のために汗をかく」と悲愴感すら込めたタカ派保守・平沼の決意表明はまだしも、いつも理知的な語り口 ………

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