ああ前途多難「宇都宮日弁連」

「再投票」で劇的政権交代。弁護士増員の抑制と4大弁護士会との協調が焦点。

2010年5月号 POLITICS

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3月10日の再投票で日本弁護士連合会(日弁連)の会長に当選以来、テレビや新聞に出ずっぱりの宇都宮健児弁護士(63)。日弁連会長がこれほど耳目を集めたことはなかった。確かに多重債務問題のパイオニアで「年越し派遣村」の名誉村長も務め、知名度は高い。日弁連会長はこれまで東京と大阪の弁護士会を牛耳る大物たちの「調整」で選ばれてきた。宇都宮氏は慣行を破り「政権交代」を実現させたのだから、新会長に期待が高まるのも当然だ。

4大弁護士会の順送り人事

弁護士は司法試験合格後、司法修習を受け、修了試験に合格し、東京3、北海道4、各府県1の計52ある弁護士会(「単位会」と呼ぶ)のいずれかに登録して資格を得る。多くはまず経営の安定した先輩の法律事務所に勤務する。この時期が「イソ弁(居候弁護士)」。仕事を覚え、顧問先ができてくると独立して事務所を構える。仲間の弁護士と事務所を共同経営する場合も ………

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