2010年4月号 連載 [RELIGIOUS WORLD]
今夏の参院選をめぐり、浄土真宗本願寺派(西本願寺)が迷走している。本誌が昨年11月号で報じたとおり、同教団は昨秋、参院選候補者を「宗門特別推薦」と称して大々的に公募した。初めての試みであり、本願寺新報の10月1日号は「国政の場に僧侶を」の見出しを掲げ、意欲的な紙面展開をみせた。公募の趣旨は「宗門の意志を確実に国政の場に届け、具現化しようとする人を送り込むこと」。教団は、全国の各教区に対象者がいないか、調査の指示を出すほどの力の入れようだった。雲行きが怪しくなったのは、それから間もなくのことで、年末には推薦委員会で、候補者の擁立見送りが決まった。公募の際には大きく報じた本願寺新報は一転、1月20日号の1面最下段に「見送り」のベタ記事を掲載。それによると、宗門内から2人の応募があり、一人は民主党から出馬希望で、もう一人は自民党希望。執行部サイドは、委 ………
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