「ブータン化」鳩山官邸が政策漂流

高成長は目指さない「ブータン派」の仙谷戦略相と「新・上げ潮派」の菅財務相。成長戦略の司令塔争いは不毛だ。

2010年4月号 POLITICS [「仙谷と菅」の暗闘]

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全共闘世代が牛耳る自称・革命政権の行き着く先はここだったのか。中国とインドの狭間、ヒマラヤ南麓のブータン。鳩山政権は人口70万人の小国を手本に、経済成長では得られない国民の「幸福度」を増進する政策運営に乗り出すというのだ。「これからの時代の新しい成長の概念とは何か。豊かさとは何か、幸福とは何か。地に足の着いた議論ができるよう幸福度調査を実施する」国家戦略担当相の仙谷由人は3月2日の記者会見でこう胸を張った。国民の「幸福度」を巡る意識調査を敢行するアイデアが持ち上がったのは2月28日、日曜日の首相公邸だった。「GDPだけじゃない成長をどう作っていくかだ」。首相の鳩山由紀夫を仙谷、官房副長官の松井孝治、国家戦略室長の古川元久らが囲み、成長戦略のベクトルを練り直した。国内総生産(GDP)ならぬ「国民総幸福度(GNH=Gross National Happiness)」はブータン前 ………

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