アステラスの敵対的買収に「強大なホワイトナイト」?

2010年4月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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アステラス製薬が、米国の医薬ベンチャー、OSIファーマシューティカルズをTOBにより総額35億ドルで買収すると発表した。OSIは一株52ドルの買収提案を拒否しており、買収価格が吊り上がる可能性もある。昨年、アステラスは米国のCVセラピューティクスに敵対的TOBを仕掛けたが、ギリアド・サイエンシズというホワイトナイトが現れ、頓挫した。武田薬品や第一三共などのライバルが、友好的に大型買収を実現しており、アステラスの焦りを指摘する向きもある。OSIの昨年の売上高は4億280
0万ドル、純利益は7600万ドル。主力商品は抗がん剤「タルセバ」で、米国では共同開発先のジェネンテック/ロシュと利益を折半し、米国外では40%の利益を得ている。また、OSIは、新規の糖尿病治療薬として急成長中のDPP─4阻害剤の特許料を米メルクなどから得ており、研究開発パイプラインには、IGF─1受容体拮抗剤など抗が ………

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