「アメとムチ」判決の裏で汪洋賛歌

ネットで中国民主党に入党した出稼ぎ青年に、広東で温情判決。反体制作家、劉暁波と対照的。

2010年4月号 GLOBAL

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2月10日、山東人で深圳に出稼ぎに来ていた薛明凱(シエミンカイ)(20)が、深圳市中級人民法院で禁固1年半の実刑判決を言い渡された。罪名は「国家政権転覆罪」―昨年12月に「国家政権扇動転覆罪」で禁固11年の判決(北京市第一中級人民法院)を受けた反体制作家、劉暁波(リユウシヤオボ)(53)と対照的に、これまでにない軽さだった。「国家政権扇動転覆罪」と「国家政権転覆罪」は異なる。前者は通常最高刑で5年だが、後者は最低でも10年の禁固刑で、実際には10年以上の判決が多い。なのに劉と薛ではその量刑が逆転したのだ。薛が昨年6月15日に深圳市宝安区検察院に逮捕されたのは、2月にインターネットを介して中国民主党の海外組織にアクセスし4月に入党を許可されたからだ。薛は2006年8月にもネット上で友人たちと中国民主工民党を設立しようとして失敗している。薛は無罪を主張した。薛はかつて ………

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