日米「密約」否定、条約官僚の詭弁

2010年4月号 連載 [手嶋龍一式INTELLIGENCE 第48回]

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大山鳴動して鼠一匹。岡田克也外相は、国家行政組織法10条及び14条に基づく「命令書」を手に、外交機密という大山に分け入り、鼠を炙り出そうとした。「今回の政権交代を機に、『密約』をめぐる過去の事実を徹底的に明らかにし、国民の理解と信頼に基づく外交を実現する必要がある」岡田外相はこう述べて、日米安保にまつわる「4大密約」を調査するため、外務省内に15人の官僚から成る調査チームを立ち上げた。さらに6人の専門家による有識者委員会を設けて官僚チームを統御させ、歴代の政権が一貫して否定してきた「4大密約」の全貌を明らかにしようとした。これによって外交の分野でも政治主導を身をもって示したいと考えたのだろう。去年の9月、民主党政権が政治改革への輿望(よぼう)を担っていた時期のことだった。だが、鳴り物入りで機密の森に踏み込んではみたものの、結局、鼠一匹見つけ出すこ ………

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