鈴木 茂晴氏(大和証券グループ本社社長)

ボルカー・ルールで証券は原点に返る

2010年4月号 BUSINESS [インタビュー]

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――東京株式市場の地盤沈下が著しい。昨年6月に鳴り物入りで始まった東京証券取引所のプロ向け市場「AIM」は、まだ1社も上場がない。上海、香港の後塵を拝すローカル市場に転落していくかに見えます。鈴木 東証1部の一日の売買代金が今は1 兆円そこそこ、2年前と比べて3分の1程度に落ち込んでいますからね。IPO(新規上場)にしても動きは鈍いですから、AIM創設はタイミングが悪かった面もある。証券会社サイドから言えば、(合弁先の)ロンドン証取と同様に証券会社の責任が重いので、銘柄の選定が厳しくなった。日本にはリスクを大きくとるファンドが少なく、ヘッジファンドも慎重なことが明らかになりました。――海外の投資家も東京を見放した?鈴木 3、4年前に米国の大手機関投資家には、必ず日本株専門のファンドマネージャーがいたんですが、今はそういう人を抱えるファンドは少ないですね。アジ ………

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