「電波ゴロ」がぶっ壊したFM神戸

公共の電波を預かる放送局に信用不安説が流れる異常事態。大株主のエフエム東京と朝日新聞はどう出るか。

2010年3月号 BUSINESS

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開局時には作詞家の故阿久悠氏が取締役最高顧問を務めたラジオ局「Kiss─FM KOBE」(本社・神戸市、資本金4億5千万円)。1989年に兵庫県や神戸市、姫路市などの自治体と地元財界が協力して設立した県域FMラジオ局であり、初代社長には地元のUCC上島珈琲の上島達司会長が就任した。開局以来、全国ネットに属さない独立局として自社制作に拘ってきたが、2003年に全国FM放送協議会(JFN)に加盟。現在は筆頭株主でもあるエフエム東京を中心とした全国ネットの番組を放送している。このFM局で異常事態が発生している。同局の関係者は本誌の取材に「08年秋口に給料の遅配が起こり、今でも遅配が続いています。ボーナスは02年以降、ほとんど出ていない。09年以降、ディスクジョッキーへのギャラ不払いや番組制作会社への支払い遅延が起こり、社員の退社が相次いでいます。再就職が難しいので、生活のために局に ………

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