検察内部の「情報サイクル」不全

2010年3月号 連載 [手嶋龍一式INTELLIGENCE 第47回]

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かつては「最強の捜査機関」と謳われた東京地検特捜部がいま、落日のなかにある。民主党の小沢一郎幹事長の秘書を務めた石川知裕衆議院議員を国会の開会直前に逮捕しながら、最大の標的としてきた幹事長を訴追に持ち込めなかった。小沢幹事長に仕えた3人の秘書の身柄を拘束して尋問すれば、幹事長を起訴する突破口が見つかるはず――。東京地検特捜部は、そう踏んで3人の逮捕に踏み切ったのだろう。だが、小沢幹事長については起訴猶予とせざるを得ず、「小沢の犯罪」を遂に立証できなかった。来るべき公判で幹事長を有罪にするに足る十分な証拠が得られなかったというのが検察側の釈明だった。かくして「最強の捜査機関」は一敗地に塗れたのである。この失態はどうしたことだろう。結論を先に記せば、いまや検察当局にあっては、初歩的な「インテリジェンス・サイクル」すら、正常に作動していないと断じ ………

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