国軍捕虜か拉致被害者を「一人だけでも連れ帰れないか」。秘密接触で打診した韓国の腹は。
2010年3月号 GLOBAL
今年は朝鮮戦争の勃発(1950年6月25日)から60周年にあたる。韓国政府は、北朝鮮の捕虜となったまま抑留されている韓国軍の軍人(韓国では「国軍捕虜」という)が560人ほど生存していると推計している。一方、同戦争が停戦となった53年7月27日以後、北朝鮮に拉致された韓国人被害者のうち480人(うち426人が漁師)が帰還していないとも公式推計している。それだけに、2002年と04年の二度にわたった「小泉訪朝」の成果を評価する声は、時間を経ても衰えない。盧武鉉前政権下で北朝鮮への宥和的な政策が取り沙汰されると、「日本は自国民の拉致に対して北朝鮮の最高統治者に認めさせ、謝罪をさせている。日本はここで止めなかった。(横田)めぐみさんの娘と会って、遺伝子検査に備え、彼女の髪の毛を確保する機敏性を発揮している」(「中央日報」06年4月13日付、社説)などと、韓国メディアは「小泉訪朝 ………
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